エビネの自生地はラン菌のよる「炭素循環」が行われている
場所である。SUGOI-neは宇井清太新発見のラン菌による
自生地再現が出来る。
だから・・・エビネはW芽になる。
絶種するどころか3年で8倍に増殖する。
ラン菌による「糖」の供給である。
肥料では、写真のような生育にはならない!
植物栽培はコンポストが根本である。
SUGOI-ne栽培で満3年経過した。驚愕の素晴らしい生育が実証された!
その栽培技術の公開である。
エビネ栽培は・・・?
山野草の一つとして・・・
エビネを考えるのではなく、
飽くまでも・・・・
ランの一つの種類として、
エビネがあると考える。
SUGOI-neで栽培する場合、
この認識が重要になる。
コマクサもアツモリも、ユキワリソウも、
エビネも同じ「土」ということは
ありえないからである。
何でも軽石、鹿沼・・・おかしいではないか?
潅水を行なう時間が大切
日中葉の温度が上がらない時期
9月から5月頃
朝7時まで行なう。
エビネの朝は午前7時までだ!!
8時9時は午前中という・・・・。
日中葉の温度が高温になる時期
6月から8月下旬ごろ
夕方日没1時間前ごろから
山全部に雨降るように行なう。
モンスーン気候のの
モンスーン低気圧による雨。
この雨でエビネは生き継いできた
写真 上から中国アツモリ、エビネ
クリスマスローズ。
森林の下草として生えているものは、
紫外線に当たると衰弱し、
炭素病、株ぐされ病、ナンプ病に
犯されて、消毒しても防ぐことが出来ない。
ランは森では主役ではない。
強い植物はより多くの光を求めて
次々に葉を発生させてゆく。
大木巨木にまでなる。
エビネ、クマガイソウ・・・など、
そういう光の求め方をしない。
より多く光合成をして・・・・とは思わないようである。
例えば、トマト、ナスのように、
栄養生長しながら同時に生殖生長もする
というような進化はしなかった。
エビネなどは・・・ユリ科のチューリップに近い。
数枚の葉、頂芽が花になる。
チューリップは夏までに球根を作る。
エビネは秋まで。
環境の違いが、光合成の時期を決定した。
エビネの照葉樹の森は、
紫外線の少ない柔らかな光を「こぼす」。
この「こぼれた光」をエビネは拾う。
エビネは・・・・喬木がこぼした光を・・・
拾って生きているランである。
日本原産の多くの野性らんは、
エビネと同じように「こぼれた光」を拾って生きる。
霧がこぼした光も・・・・ある。
木漏れ日。
霧の光。
このことを頭に描きながら・・・・。
この光でなければ、ランの種子は発芽できない。
ヒマラヤ ニオイエビネ。
自生地のダージリンあたりは、
年間降雨量が4500mm。
年間といっても雨期は5月から9月下旬。
半年で4500mm。
日本で一番多いところは屋久島。
3500mm程度。
カランテの故郷は・・・毎日毎日、
午後になると激しいスコール。
カランテは、このスコールの水で
生きてきた!!
モンスーン低気圧を勉強しないと
カランテは作れない。
栄養成長期の吸水
この時期、時に新旧の葉の
交代の時期は、新しい葉に水
を供給しなければならないので、
新根を盛んに出す。この時期の
「吸水」は新根の根冠から主に
吸収する。根の柔組織は補助タンク
みたいなもの。
この意味でコンポストの
保水性が重要になる!!
休眠期(冬期)の吸水
この時期は新根は発生しない。
したがって根冠は活動停止。
根冠からの吸水はない。
根の柔組織の貯水タンクから
少しづつ給水が行なわれる。
コンポストの毛細管現象が
非常に重要になる!!
この吸水の変化を知らないと
蘭の殆どは作れない。
夏の潅水と冬の潅水の
意味が異なるからである。
エビネは梅雨に合わせて進化した。
カランテはモンスーン気候下で進化した。
ヒマラヤの自生地は5月から9月中、下旬が雨期。
この期間エベレストの頂きが見える日は数日。
日本原産のエビネのDNAは、
このモンスーン気候の雨期の光、
雨を忘れてはいない!!
日本には梅雨がある!!
それで日本各地に移住してきた。
栽培する上で、最も困るのが「梅雨明け」。
ヒマラヤの自生地にはない変化。
毎日の長雨から移転してギラギラ、カラカラ。
庭先のエビネはダウン!!
葉が高温になり「熱中症」!!
肥料で「糖尿病」!!
エビネで雨の嫌いなものなど・・・・
一つもない。
雨期のスコールを天恵として生きてきた。
宇井清太は昭和46年ごろ八丈島の黒潮ガーデン、ロイヤルホテル、
八丈島のCymbidium栽培の人達と懇談したことがあった。
6月、毎日、毎日の霧、雨で飛行機は飛行場の上空まで来て
引き返す・・・・。
黒潮に浮かぶ孤島の・・・・あの深い霧。
八丈冨士の中腹は・・・ヒマラヤのダージリンの条件。
あの当時、エビネなど・・・・島の人達も眼中になかった!!
島の産業にならない!!
御蔵島のエビネは・・・・幸福な時代であった。
その後のエビネブームの仕掛けはなんだったのか?
一口に言えば、ランのラも知らない者が、御蔵島にのりこんだ。
こういう言い方は言いすぎだろか?
栽培技術の確立よりブームが先行したとき、無惨になる。
宇井清太のCymbidiumメリクロンが大普及の時代迎えた時期である。
四国にCymbidiumブームが起こった時期である。
その流れの中で・・・野生ランのエビネを仕掛ける機運が醸成
されたのだろうか?
日本がバブルへの道を走り出した頃・・・・のこと。
それは出版界をも巻き込む。
おびただしい野性らん、原種の本が発行された。
日本の山からランは姿を消したのは・・・・・それからまもなくの頃。
ブームが跡形もなく消えた今・・・・ブームと殉死。
御蔵島には・・・・自生株はない。
無惨の痕跡を残すのみである。島にはニオイはない。
カランテが国際的になるには・・・・
SUGOI-neで作ること!!
宇井清太は断言する!!
「花の審査」より・・・栽培法の確立であろう。
本の中だけの名品より・・・・
本物の花が・・・イイではないか?
上の写真はCymbidiumの栽培と同じ場所に置いた
SUGOI-ne植えのエビネ。 2006年6月26日
月曜日 7:10:13
Cymbidiumと全く同じ毎日の夕方の潅水。
紫外線カット。
軽石で痛んだ株も・・・一年で元気を取り戻した見たい。
ウイルスがマスクされるかもしれない!!
勿論、葉ダニなどいない!!
葉が立つて・・・漏斗の役目を果す。
とにかく葉に光沢が出てくる・・・・元気な乙女の肌!!
SUGOI-ne栽培のエビネ。
山内正義氏培養
新芽の勢い、元気が最高!!
SUGOI-neなら無造作に作れる。
エビネの盛りは短い。前の年の葉は翌年の夏にはこうなってしまう。なぜか。この古い葉が生きていると、新しい葉の邪魔になるからである。次の世代は3、4枚の葉で生きなければならない。
光合成で稼ぐエネルギーはシンビと比べると少ない。だから花の期間も短い。自然の法則である。シンビの最大のバルブは直径15,6cmにもなる!!シンビの開花期間は3,4ケ月にもなるが、エビネの葉の能力からすれば・・・比較するのがおかしいかも。
この葉の姿を見ると・・・やはり、エビネは山に咲いてこそ・・・のような気がしてくる。山なら腐生菌が速やかに、この枯れた葉を分解して消してくれるもの・・・・。
ヒマラヤ系のエビネ サツマエビネ
6月中旬の状態。
葉の新旧交代の時期になっている。
新しい葉が一人前になり、これから本格的に光合成を行う葉になる。この時期日中葉の温度が高くなり、熱中症になる。山ではならないのに・・・・
夕方冷たい水をかけると葉はピンと立つ!!
雨を集める漏斗になる。
御蔵島もヒマラヤのダージリンも同じ。
ヒマラヤニオイエビネ。
照葉樹林帯、霧、雨・・・。
エビネの葉の新旧交代は、御蔵島に自生している
「ユズリハ」と同じ。
黄楊・・・黄楊の原生林。
エビネは照葉樹林の紫外線の少ない光、霧、雨に
育まれて生きている。
そこは材木腐朽菌が主役の世界である!!
ダイオネットの下に不織布を張る。
影が出来ない光にする。
この状態であれば散光になる。
一枚で足りない場合は二重に張る。
これで紫外線は弱くなる。
小さなエビネもシンビも、カトレアも作れる。
大株は小さな苗が大きくなったもの。小さな苗が育たないところに大株自生しない。
ダイオネット40%日除け。
これでは60%の紫外線がエビネの葉に当たる。
本当の日除けは紫外線のカットである。
光量の問題ではなく光質の問題。
これでは散光にならない!!
カランテ(えびね)の葉は、雨水を葉で受けて、根元に集水する「漏斗」「ロート」である。
蘭の葉は雨水集める仕事を受け持つから、
ピンとたっていないとダメ。
エビネでは、葉にかけてはならないと書かれているようだが、山の草で、雨で病気になるものなどない。
雨水には「尿素」が含んでいる。この尿素を吸って葉は元気になる。
夕方、毎日潅水すると、写真のように葉が立つ。
SUGOI-neに伸びるエビネの新根。
エビネのような野性らんであっても基本は同じ。
ペクチンがキメテ!!
パフィオの根と殆ど同じ形状をしている。
多分作り方も同じかもしれない。
エビネを上手に作りたければパフィオを勉強すればよいのかも・・・・。
同じような進化の経過をたどったようだ。
自生地も殆ど同じ地域。
アツモリはアメリカにも自生。
カランテもアメリカにも自生。
パフィオはSUGOI-neで最高に出来る。
エビネも最高に出来る!!
エビネ栽培の三大キイポイント
1 紫外線をカット。
2 散光。
3 葉お温度を検温する。
朝5時のときの温度を調べる。
午後1時の時の温度を調べる。
日中葉の温度が高くなった日は、
必ず夕方葉を冷やす潅水。
ランは森の中では弱い立場である。
樹木、背の高い植物と競争したのでは、
養分も光も・・・奪い合いでは勝つことが出来ない!!
競合しない場所を選ぶか、
背の高い植物が繁茂する前に、
サッサと花を咲かせ、
後は草の間の日陰でひっそり生きるしかない。
マヤラン、ツチアケビのように、
最初から・・・競争しない道を選んだものもある。
考えれば生き方は色々あるものである。
SUGOI-neに向って伸びるエビネの新根。
自生地では材木腐朽菌の生息エリアに
根は 伸びる。
植え替えが問題なのは、材木腐朽菌がいない
用土で植え替えるからである。作落ちになる!!
この元気良く伸びる「根冠」から栄養生長期は
水分を吸収する。柔組織から20%、根冠80%。
この時期は、用土の保水が大切になる。
SUGOI-neは簡単に最適な保水ができる。
休眠期になるとこの根冠は生長を止めるので、
柔組織の貯水で生きることになる。
だからペクチンが無駄な水分蒸発を防ぐ
重要な任務を持つ。
上の写真はエビネの葉。
下の写真はシンビの虎頭蘭(チグリヌム)の交配種の 中に 生まれた薄い葉の個体。
ヒマラヤ奥地の霧深い虎頭蘭の自生地にはヒマラヤ原産のカランテ(エビネ)も自生する。紫外線が非常に弱い。カランテとシンビ。違うランのように考えられるが、霧の中の光で光合成しようとすれば、当然葉を幅広くして重ならないようにしなければならない。
虎頭蘭の交配種に突然エビネのような薄い葉をもった個体 が出てきた。先祖がえりなのか?進化なのか?同じモンスーン気候下で進化してきたから、共通の遺伝子を持っているのかも知れない。
シンビとエビネは・・・。
シンビが枯れる条件ではエビネも枯れる!!
洋蘭園のプロでSUGOI-neを使った直ぐに、これはカランテ に最適かもしれない・・・と喝破した人がいた。洋蘭の一種だものカランテは。洋蘭園はカランテも蘭の原種として栽培するのに、なぜ、エビネ界の人の多くは洋蘭を作らない?
SUGOI-neは洋蘭、東洋蘭、野生らん、エビネなどの垣根を 取り去ることを目標に開発した。
洋蘭の殆どが素晴らしい生育しているのに、エビネが作れない・・・というのであれば、それは業界のレベル、歴史の深 さになる。
写真はカトレアの根であるが、
ペクチンのの発現した状態。
この状態を鉢内に作れば、根腐れは起きない。
エビネも全く同じである。
この根を水ゴケで包むと、とたんに伸びなくなる。
なぜか?
考えてみてください。
SUGOI-neでは生長を止めることはない!!
なぜか?
これが解かれば・・・SUGOI-neで最高に作れる!!
2006年6月10日 土曜日 6:02:31著作権所有者 宇井清太
無断引用、転載を禁止いたします
宇井清太
エビネが瞬く間に日本の山々から姿を消した。
おびただしい数のエビネが・・・・である。
なぜだ?
本当の栽培法が確立しないうちに・・・・ブームとかを巻き起こしたからである。
そしてウイルスで・・・・鳥インフルエンザのように廃棄処分。
多くの人がエビネから去った!!
コンポストが、栽培技術が合わなかったからである。
蘭菌を削除した欠陥「コンポスト」での栽培。
そして「紫外線」と「ペクチン」と「葉の温度」を削除した栽培法。
蘭菌を削除した栽培法というのは、本当の栽培法といえるのか?
SUGOI-neの開発が革命であるというのは、この意味である!!
枯れるのは当たり前の栽培法。
ウイルスが出るのが当然ではないか?
SUGOI-neはエビネを大発展させるだろう!!
関東地区の大先生の皆さん、頑張っていただきたい!!
今後、SUGOI-neで最高に作れる人が・・・・真のリーダーとなろう。
SUGOI-neは野生らん・・・・ウチョウラン、エビネなどの栽培を、
根本から変えてゆくだろう。
上の写真はSUGOI-ne2号で一年前に植えたもの。
油粕1回。
SUGOI-neで植えると葉がピカピカ・・・光沢を持つ元気。
カランテは春に出た葉のみで光合成を行わなければならない。
葉が元気がないようでは翌年の芽立ちが貧弱になる。
SUGOI-ne栽培では写真のように新芽は・・・・伸びやかに立ち上がる。
この新芽の力強さは・・・・前年の潅水が的確だったという証拠であり、
SUGOI-neがエビネの自生地を見事に再現したコンポストであることの証明である。
「水掛け3年」・・・・・。
正に植物つくりの金言、至言であるが、この潅水技術は、
「根のペクチン」の機能を知れば・・・・誰でも簡単に会得できる。
立派な葉と、美しい花を得るには、素晴らしい根張りを作ることである。
SUGOI-neはエビネに最高の喜びを与えるだろ!!
ウイルスがマスクされるかもしれない!!
エビネの新根。
潅水して柔組織に充分吸水させ、そして蒸散させて乾燥し
ペクチンを発現させ、そして又潅水。
これを繰り返すと、新葉の完成で光合成が盛んになると
蒸散作用も旺盛になるので新しい根を盛んに伸ばす。
どんなランもこのような根の性質を持っている。
つまり栄養成長期には、一日24時間の中に、
ペクチンの発現と消えるときが必要である。
つまり程よい乾燥が全部の根において絶対条件である。
これが無造作に出来るのがSUGOI-neである。
夕方SUGOI-neに潅水すれば、翌日の昼頃ペクチンが発現。
だから、夕方潅水できる。
左の写真はカランテ えびねのペクチンの発現した根。
地生ランのエビネであっても、乾燥から生き抜くために着生ランと
同じようにペクチンで根を守る。
日本のエビネの自生地も過酷な場所である。
梅雨もあれば・・・・集中豪雨もある。
旱魃の年もあれば、季節はずれの大雪が積もるときもある!!
それでも自生地では生きぬいてきた。
エビネの根は、私達が考えるほど・・・・弱く、根腐れするものではない。
「ペクチン」が多湿、乾燥の相反する条件を見事に克服して根を守る。
エビネにも着生種があり、このペクチンで生き延びてきた!!
エビネの根は水の「貯蔵庫」、貯水庫である。
ペクチンは貯水庫の天才的な管理人。任せて超安心。
エビネの栽培は至極簡単!!
宇井清太は「野性らん」は門外漢。
だが、ラン科植物にはいくつかの共通点があり、
その栽培では、絶対に必要な項目、条件がある。
カランテの自生地は殆どシンビジュームと重なる!!
一口に言えば・・・同じような環境条件下で生き延びてきたということである。
カランテを上手に作りたければシンビジュームを勉強すればよい・・・と言うことも出来る。
富士山には登山口が多くあるということ。
一つの登山口からのみ登ったのでは・・・・山全体を見渡せない!!
宇井清太はシンビジュームを勉強するのに「ダージリン紅茶」を勉強した。
そういう観点から、試作した結果、SUGOI-ne栽培では「無造作」に、
素晴らしい生育することがわかった。
以下、ヒントだけ記しますので、参考になれば・・・・・・
カランセ(エビネ)はモンスーン気候が育んだランであること。
モンスーンはインド洋のマダガスカル島付近で発生し
ヒマラヤ、中国、日本までのルート。
そのルート上には多くのアジアの国々があり、多くの植物が自生する。
日本原産の多くの野生ランは、椿、茶、等の照葉樹と共にモンスーン気候が
作り上げたものである。
このエリアは地生ランから着生ランまで生きられる環境条件がある。
雨期の湿潤な環境は・・・・樹上でも生活できる。
エビネにもヒマラヤ原産のものに「着生種」がある。
シンビにもロイヤヌム、デボニアヌム、チグリアヌムなど着生種がある。
シンビには・・・・驚いたことにマヤランの腐生ランまである。
シンビ一属でランの殆どの性質、形態を保有している。
この意味でカランテを上手に作りたければ・・・・カランテのみを勉強することを止めること。
日本の国は「瑞穂の国」といわれた。
モンスーン気候がもたらす湿潤な空気は・・・・・カラカラの土壌はない。
日本の山は、かって照葉樹林であった。
紫外線の少ない光線が地表の・・・・光。
この紫外線の問題から書かれている本は日本にはない。
30、50%の日よけ。
だからランは弱る。
それでは・・・・70、50%の紫外線が葉に当たるではないか。
照度ルックスの問題で無く「光の質」の問題。
木漏れ日、霧の中の光は・・・紫外線が少ない!!
地表は落ち葉が堆積し「材木腐朽菌が主役」の世界。
ラン科植物は「新参者」。
日本の梅雨は・・・モンスーン気候の雨期。
梅雨明けの強い光、乾燥
夏の休眠期。前記の紫外線で株は老化。
自生地では・・・・深緑の葉が・・・・エビネを守る。
ダイオネットの日除けは・・・・自生地と根本から異なる。
日本の冬は時々雨が降る
日本には春夏秋冬の四季がある。濃密な変化がある。
日本原産の野性らんは、この四季の変化に敏感にあわせて生育している。
そうであるならば、それと同じようにすればよいことである。
先輩から教わるよりも、日本の四季、自生地から教われば大きな間違いはない。
ラン作りで失敗する主な原因は・・・人から教わるからである!!
本を読むからである!!
逆説であるが・・・・・。
以上をヒントにすれば・・・・エビネ栽培の基本が出てくるはずである。
SUGOI-neでのエビネ栽培の基本
御蔵島の環境諸条件を再現すること。
鉢・・・・・プラ鉢、ポリ鉢が良い。
適当な湿度を保ちやすい。
素焼き鉢は乾燥し易いのでモンスーン気候の湿潤とは異なる。
素焼き鉢が用いられて来たのは「梅雨」などの長雨対策。多湿対策。
SUGOI-neは膨張して隙間がないので余計な水は溜まらない。
自生地では誰も潅水などしない。
自然に降る雨で生きられるように出来ている。
SUGOI-neは自生地を再現したコンポストである。
SUGOI-neは大きい鉢に植えても全然問題はない。
今までより大きい鉢に植えること。
乾燥したら潅水で・・・・春から秋までは無造作に作れる。
勿論外に出して雨に当てても大丈夫。
SUGOI-neで地植えした場合は素晴らしい生育になる。
SUGOI-ne1号で地面へのマルチは最高の自生地再現になる。
少し柔らかく植える
エビネのような根の細い野生蘭はSUGOI-ne1号で少し軟らかく植えると良い。
この場合SUGOI-neを半日前に水に浸して100%膨張させておく。
この膨張させたものと、乾燥SUGOI-neを1:1の割合で混合する。
これで植えると丁度イイ感じの硬さになる。
紫外線の少ない光で作る
ランの本に書かれている「光」の問題は全て「量」のカット。
遮光と紫外線をカットするという事を混同してはならない!!
40%日除け?
それでは60%の紫外線があるということ。
光量の問題ではなく「質」の問題である。
生物が、植物が地球上に発生してから何十億年の歴史は、
「紫外線」との戦いの歴史であった。
なぜフロンガスが規制された?
ランの本に「紫外線」のこと書かれたことはない。
木漏れ日、霧の中の光は・・・・紫外線が少ない。
ダイオネットの他に不織布を2重に張る・・・・散光にする。
つまり・・・・影の出来ない光にする!!
ハダニは不妊症になる!!・・・・アカダニが発生しなくなる!!
自生地では誰も消毒などしない!!
ハダニの歴史も「紫外線」との戦いの歴史であった。
紫外線が強ければ猛繁殖する。
一匹でも生きのこる為の・・・・工夫である。
何のために「布団干し」する?
洋蘭、野性蘭、東洋蘭で、ナンプ病、株ぐされ病になるのは、
紫外線を当てて株を老化、衰弱させたとき大発生する。
このような衰弱した株は・・・・簡単に根腐れが起こる。
当たり前のことですが・・・・・。
エビネの名品がここまで失われた問題は、紫外線とコンポストの問題。
ヘタヘタの葉では何ともならない!!
エビネ、アツモリソウなどの多くの頂芽が花芽になる野性らんは、
春から初夏までに発生した葉のみで光合成する。
フウランなどとは進化の方向が異なる。
であれば、この限られた葉を大切にしなければならない。
栄養成長期の葉が一人前になって、翌年の芽のために働く期間と、
休眠期、日本の四季の変化に合わせている
なぜにエビネは・・・あの薄い幅広い葉を、三方向、四方向に
葉を重ねないで・・・・広げている?
紫外線の少ない「散光」を全部の葉が受け止めて・・・光合成。
カンラン、シュンランの葉が細いのに・・・なぜエビネは幅広い葉なのか?
このわずかな限られた葉で働いて・・・半年で100円貯金するのか、
100万円なのか、500万円か、1000万円か。
栽培のレベルで大きく違ってくる。
「蘭と光」の関係は「光量」と「光質」の両方が関係するが、
蘭の本には「光量」の方向からのみかかれている。
ダイオネット40%・・・・というように!!
それは単なる量の制限。
光には7色の可視光線、紫外線、遠赤外線、X線、α線・・・・
殺菌灯は・・・紫外線。
気象庁は・・・・紫外線情報を流す。
皮膚がん・・・・。
散光にする
多くの蘭の自生地「山霧」が発生する。
ヒマラヤも・・・・アンデスも・・・・
コロンビアも・・・・ニューギニアも。
八丈島も・・・・御蔵島も・・・・。
そして照葉樹林の原生林。
昼なお薄暗い。
だからエビネの葉は薄く幅広い!!
イギリスの温室はラン栽培の創世期に・・・・
ガラスに白ペンキを塗った。
石灰乳を塗った。
北緯50度のイギリスで・・・。
自生地の霧の光を再現するために・・・・
霧の中をとうった光には紫外線が非常に少ない。
ヒマラヤのカランテの自生地ダージリン。
ダージリンは「霧の町」。
だからダージリン紅茶は・・・・・銘茶。
紫外線が少ないから・・・・渋みのタンニンが出来ない。
ダージリンにはシンビの原種の約半数が自生している。
中国奥地も霧。
カランテもアツモリソウも・・・・シンビも・・・・
光は光線である。
光が強ければ線だから「影」が出来る。
霧の中には「影」が出来ない。
霧の粒子で線が散らばるからである。
「散光」である。
ダイオネット40%では・・・・隙間からの光線で「影」が出来る。
ダイオネットの日よけでは・・・・弱るランがある。
カランテのような葉が薄く幅広いラン。
リカステも同じ。
温室の中に・・・・栽培場に影が出来ない光り。
ランの葉の形状を見れば・・・・どんな光が自生地にあるのか解かる。
カランテ(エビネ)はCymbidiumと全く同じ。
葉が重ならない。
Cymbidiumは三代の葉が生きているが、重なることはない。
影の出来ない散光を全部の葉が受け止めて光合成を行うためである。
ところがCymbidium
には光を当てろという。
それは・・・紫外線を当てろというのと同じである。
それでは・・・・枯れろ・・・・というのと同じ。
「老化」するから「死花」は・・・1,2年咲く。
それで・・・オシマイ!!
こういう状況が日本の一般のランつくり。
これは・・・・エビネ界も同じ。
一般の人に渡ったら・・・・数年を待たず・・・・絶滅。
だからペットショップは成立つ?
園芸店のペットショップ化である。
商売というのは厳しく・・・・過酷なものである。
大量生産大量消費の・・・・家電製品と同じ。
消費は美徳。
この風潮の中に・・・・ランンも巻き込まれた。
メリクロン。
私、宇井清太は日本の草分け。
メリクロンの功罪は知り尽くしている!!
対極にあるのが・・・・絶対メリクロンしないか出来ないラン。
そして「山どり株」の異常な「崇拝」。
この「崇拝」が・・・・・ゆがんだ崇拝が・・・・自然破壊・・・・絶滅に進んでゆく。
「崇拝」していても・・・栽培技術が伴わない。
それで・・・・貴重な自然が作った「名花」は・・・・本の中に咲く「名花」になる。
絶滅・・・・・。
SUGOI-ne単用植える
SUGOI-neは照葉樹林の埴生、杉林の埴生を再現したコンポスト。
宇井清太新発見の材木腐朽菌が主役の世界を再現した。
エビネは新参者!!
エビネが喜ぶ前に、主役の材木腐朽菌が喜ぶコンポスト。
その理由で「単用」が基本!!
ミックスは望ましいことではない!!
なぜなら・・・・・軽石、鹿沼土の黴菌と宇井清太新発見の
材木腐朽菌が合わないことがある!!
エビネの根は細い。
SUGOI-neで植えるとき、このことを考える必要がある。
SUGOI-neは洋蘭の太い根のランを想定して開発したものである。
気根の根の形態とエビネの根は異なる。
洋蘭では・・・・パフィオに近い。
「固さ」がシンビ、カトレアなどより軟らかい方がいい。
SUGOI-neを水に浸し100%膨張させたものと、
乾燥したものと1:1の割合で混合する。
これで植えると、エビネ、アツモリ、クマガイソウなどは簡単に出来る。
SUGOI-neは無肥料が原則
エビネの自生地に誰も肥料などやらない!!
水道の水には、軽石、鹿沼、赤玉、バーク、炭、杉皮・・・・には養分がない。
だから必要だった!!・・・・・結果「糖尿病」。
SUGOI-neは生の樹皮で製造している。
だから、植物の全ての成分がSUGOI-neには含んでいる。
この成分を宇井清太新発見の材木腐朽菌が徐々に分解してエビネに供給する。
自然界の仕組みと全く同じ。
肥料は「油粕」少々で充分である。
高い肥料は意味はない!!
春から秋までの潅水は「葉の温度」と「根のペクチン」を調べて行なう。
必ず朝5時の葉の温度と午後1時の葉の温度を検温する!!
6月から8月は必ず夕方葉の上から潅水。
葉を冷やすこと。この潅水でエビネは素晴らしく良くできる。
このような潅水すると・・・・病気にかからない!!
エビネの本には、この逆のこと書いてあるから「熱中症」になり・・・株腐れ。
葉を濡らさない雨など、この世にはない。
この夕方葉の温度を下げる為の潅水こそ、蘭つくりの「秘技」なのだ!!
バラとか菊とかメロンでは・・・夕方葉を濡らす潅水は病気の元だが・・・・
蘭では、この潅水をしないと元気に育たない。
エビネがここまで絶滅したのは・・・・この潅水を知らなかったからである!!
モンスーン気候下で進化した蘭は、この潅水をしないと作れナイ!!
これがキメテ!!
この夕方、葉の温度を下げるための潅水。
これこそプロ中のプロが秘中の秘の・・・・潅水技術。
蘭を知らない人は・・・・コワクテやれない!!
エビネの自生地の湿度をSUGOI-neに再現する潅水をする。
これが原則中の原則。
SUGOI-neなら夕方の潅水すれば、簡単に自生地を再現できる。
それが出来るのがSUGOI-neのスゴイところ。
軽石、ミックスでは・・・・これは不可能に近いこと。
栽培を困難にしているのは・・・・
自生地の湿気の再現が出来なかったことに尽きる。
一日24時間あるが、何時頃やる?
ここが一番重要!!
朝夕やる?
簡単に朝夕と言うが・・・・エビネの朝は午前何時を朝と言うのか?
これを答えられれば・・・・相当なもの。
日中毎日エビネの葉を触って見たことある人いる?
何人の人がエビネの葉の温度を調べたのか?
人間に体温があるように、エビネの葉にも「葉温」がある。
これを知らないと・・・・朝やるのか、夕方やるのか解からない!!
ちなみにシンビの葉は、夏の日中50℃にもなる!!
エビネの葉の温度もCymbidiumと同じように高くなる!!
これを知らないとモンスーン気候下に自生するランは作れない!!
だから夕方、葉の温度を下げるために潅水する。
ヒマラヤの雨期は夜とか午前中は雨降らない!!
必ず午後から夕方降る。
この豪雨がシンビ、カランセ・・・・葉の温度を下げてくれる。
シンビの朝は午前7時まで!!
8時に潅水したのでは・・・・鞘葉に水がたまり・・・・お湯になる!!
だから5月から8月の期間は朝潅水しない。
どうしてもやらなければならない時は・・・朝7時までに終えるようにする。
つまりSUGOI-neの開発目的は、5月から8月の期間、
夕方潅水すれば・・・どんなランも無造作に作れるようにした。
これで、殆どの洋蘭、東洋ラン、野生ランが・・・・無造作に作れる。
夕方の潅水で葉を冷やせば・・・・
高温での呼吸作用を抑えることが出来るということ。
貯金がたまるということ。
来年の新芽の勢いが違うということ。
根が元気ということ。
葉も元気。
これで栄養成長期は完璧!!
SUGOI-neは・・・・スゴイネとなる。
新根をなぜ伸ばすのか?
エビネが新根を伸ばすのと、カンラン、シュンラン、カトレア・・・・
が新根を伸ばすのには大きな違いがある。
落葉又は枯れたバルブの根は殆ど枯れる。
用済みの根だから、葉と運命を共にする。
この根の選手交代も新陳代謝の一つである。
エビネの葉の新旧交代の時期。
落葉性エビネの根の新旧交代の時期。
Cymbidiumの葉の新旧交代の時期。
根の柔組織の貯蔵水分量。
新しい葉の発生によるより多くの蒸散作用による水不足。
葉が1,2年で落葉し選手交代するランと、
カトレア、バンダ、カンラン、シュンランのように何年も生きているランでは、
新根の伸ばす意味が大きく異なる。
前者はその年の葉の光合成と株の支持のために伸ばす。
後者はダムの貯水量不足で伸ばす。
人口10万人の時のダム。
人口20万人になれば・・・ダムをもう一つ作る必要がでてくる。
Cymbidium、カトレア、バンダ・・・など多くのランは、
新芽が小さい内に新根を伸ばす。
将来の水不足に備えるために・・・あらかじめダムを作る。
備えあれば憂いなし!!
気根の柔組織の水で生きるランは、このようにして生きてきた。
カンラン、シュンランの「根さばき」。
古いダムを小さくすれば・・・・新しいダムはより大きくしなければならない。
半分老化させて半分若さを保つための技術。
素晴らしい智恵である。
宇井清太は20万株で、これが出来ないから・・・・
切花栽培が困難を極める。
ランを作って・・・切り花で経営が出来れば本物である!!
何万株も株の勢いを持続させる技術と管理を身につけていないと成立しない。
だから日本は市場に株を「捨てる」鉢物になった。
鉢物は簡単。
でも、本物のラン作りにはなれない。
エビネなどの地生ランは・・・・用土の水分も吸えるから
水不足は・・・あまり深刻な問題ではない。
柔組織の貯蔵は少なくても良い。
梅雨の時・・・葉を大きく、根を伸ばせば・・・イイ。
潅水には6種類ある。
1 空中湿度を高めるために通路、棚下、
頭上の日よけに散水。
2 夕方夜露、夜霧のように葉のみを濡らす。(葉の温度を下げる為の潅水。)
3 葉を濡らし、葉を「漏斗」の役目にして根元にチョロチョロ
流れ落ちるような潅水。
4 鉢の上部5cmに水が含む潅水。
5 鉢内のガス交換を行うための十分な潅水。
6 根の柔組織に吸水させるための潅水
この6種類の潅水をその日その日にどれを行うかが能力である。
潅水は環境を整えるため。
葉の内熱を冷やすための。
葉から水分を吸収させるため。
コンポストに適度な湿度を与えるため。
鉢内の老廃物を排出し、ガス交換のため
根に水を与えるため。
潅水というのは以上のようなことで行う。
特に2と6の潅水が「蘭特有の潅水」である。
バンダ、フウランなどの潅水で解かるように、
ランの潅水というのは鉢の「用土」に水を含ませることではない!!
エビネのような地生蘭であっても、鉢に植えれば、
バンダのような着生蘭と同じように根の柔組織(スポンジ)に吸水させることが潅水である。
用土に与える気持ちでやると・・・・とんでもない間違いで「根腐れ」が起こる。
例えばスポンジに100%水が含めば・・・・その後一滴も水は含めない。
満水のバケツに水を注げば・・・溢れるだけ!!
余分の水は鉢内に残っていてはいけない。
蘭の自生地とは・・・・そういう場所である。
そういうところを求めて根は伸びてゆく・・・・!!
余分の水は鉢内に有ってはならない!!
ペクチンが発現しないからである!!
これが、これまでのコンポストではありえなかった!!
鉢底にたまるから・・・・ゴロを入れた。
東洋らんのように・・・・細長い鉢にした。上が水か切れるように・・・・。
毛細管現象の比較的良い「水ゴケ」「バーク」を用いた。
しかし、根とピタリと密着していないから・・・・隙間に水が溜まる。
SUGOI-neはどうか?
SUGOI-neの膨張による固さは・・・・植物本来の固さ。
一本の根、幹と同じである。
それが絶妙の毛細管現象、通水を行う。
SUGOI-neの固さは・・・・根腐れ起こる水は鉢内に残らない
SUGOI-ne で植えても「根腐れ」起こるのは、
前記の6種類の潅水をしていないからである!!
晩秋から冬の潅水、湿気は
自生地の雨の降り方、湿気を再現すればよいこと。
これがなかなか人それぞれなのは、
鉢に植えて、置く場所が皆違うことにある。
温室から軒下まで、雪の下まで・・・・・千差万別。
SUGOI-neはあくまでも自生地再現。
鉢がカラカラということは自生地ではありえないこと。
日本の冬には、時々雨が降る。
自生地の埴生を見れば解かるように、腐食は水分を保持している。
その上に夜霧、夜露が濡らす。
蘭舎だろうが、屋外だろうが、カラカラは植物作りではありえない。
乾いたら潅水は当たり前の行動である!!
人間も喉乾いたら水飲むではないか?
人間も生き物、エビネも生き物。
プラ鉢で植えたものは1週間に1回程度の割合で、
鉢底から流れるほどの潅水で最高に作れる!!
全く「無造作」に作れる。
加温では、潅水の間隔を短くすること。当たり前のことですが・・・。
夜霧、夜露が・・・・蘭舎、温室にはない。
シリンジを行う。
棚下、通路に水を打つ。
レンガを通路の敷く。
コケの出る湿気、紫外線にする!!
SUGOI-neは根腐れが起こらないことを目的に作ったコンポストである!!
私はシンビつくりであるが・・・・SUGOI-neで数千鉢植えてきたが
一鉢も根腐れはない。
ところが、同じシンビのシュンラン、カンランの業界の人達の中に
根腐れが一人、二人いるようである。
シンビの種子が発芽して生育するコンポストで植えて根ぐされ・・・。
栽培の根本が間違っているからである。
ランは・・・・ペクチンが出た乾燥状態では「根ぐされ」は起こらない!!
そのように進化した植物である。
「ペクチン」の発生の方向から書かれた本は・・・一冊もない!!
「根のペクチン」が書かれている本も一冊もない。
拙著、宇井清太「プロのシンビジューム栽培法」に書いた。
エビネの根ぐされ
根腐れの原因は色々あるが、最大の原因はコンポスト。
SUGOI-neで栽培しても根腐れが起こると言う。
そういう栽培では、何で植えてもダメであろう。
ペクチンのことを知らないからである。
エビネ栽培で大切なポイント。
1 紫外線。
2 葉の温度
ランの本には「室温」「気温」が書かれてりる。
最も大切な温度は「葉の温度」。
ラン作りで、葉を触ったことない人もいる!!
植物にも体温がある。
夏の日中の葉の温度調べること。
朝の温度を調べること。
日中温度が高い日は、必ず夕方葉に充分潅水して葉の温度を下げること。
エビネ葉は「ジョウゴ」の役目で雨水を根元に集水する。
この水を根の柔組織(スポンジ)に貯蔵して、翌日の夕方まで生きる。
葉が元気で光合成を多くすれば、新根を出すことになる。
新根を出せば根冠からより多くの吸水を行なうことになる。
毛細管現象よいSUGOI-neであれば、根冠から理想的に吸水が行なわれる。
地生蘭の用土は「保水性」も重要ある。
栽培j場全体にも潅水、散水すること。
夜の高温での呼吸作用でのエネルギーの消耗を少しでも少なくする。
これが山から「拉致}したものの・・・・最小限のいたわりであり務めでもある。
夕方、葉の温度を下げる為の潅水は薬いらず。
朝潅水してはならない!!
やるなら朝7時まで終えること。
鞘葉、葉中心の水が湯になる。
ヒマラヤ系のラン栽培の・・・鉄則である。
何時頃から葉が高温(28℃以上)なるのか?
各地域で大きな差がある!!
山形県の平地では大体6月上旬頃。
犬が舌を出してセカセカする時期と一致する。
とにかく、栽培場によっっても違うので、
自分で毎日葉の温度を調べること。
夕方、いかに速やかに葉の温度を18℃まで下げることがポイント!!
葉で光合成によって作られた「糖」は、
約18℃の温度で最も速やかに根に移行するからである。
限られたエビネの葉は秋がくるまでは「根張り」のために働く。
根が伸びる為のエネルギーは、日中葉で作られる。
夕方葉の温度を下げないと・・・・根は元気に伸びない!!
これを本では暑さに弱ると書いてあるが、葉の温度の問題。
春に伸び、展開している限られた少ない葉。
この葉の温度を調べないでラン作りはありえない。
エネルギーは根までとどかないうちの呼吸で消費される。
エビネも冷たいビールは飲みたいのである。
暑い中でエビネは翌年の芽の形成を始めなければならない。
この暑さは「ナンプ病」にとっては絶好の繁殖温度。
弱った株はナンプ病の絶好の「エジキ」。
エビネの「海老根」に養分が蓄えられるのは・・・白露の季節以後である。
これはシンビも同じ。
白露の季節は、関東以南の平地では・・・残暑が厳しい時期。
だが・・・・エビネの自生地では・・・・深い夜露。
御蔵島の標高300mなら・・・・秋は深い!!
ヒマラヤ系のバルブのあるランに共通している。
エビネは朝露が葉を濡らす季節になると、吸水システムを変える!!
葉から水分を吸収する!!
だから、鉢への潅水はペクチンが出たら潅水になる。
2、3日に1回でよいことになる。
株が充実するするのは・・・・温度較差が大きくなって朝露が出る時期。
夜間の低温で呼吸作用による消耗が少なくなるから貯金が溜まる。
ナンプ病に冒されるのは・・・葉の温度を調べないからである。
葉の温度を冷やさないからである!!
ナンプ病、株ぐされ病の菌は・・・・体内に入り込む。
翌年出る。
SUGOI-neで植えると・・・・養分が豊富だから急激に繁殖する。
これを、知識のない人はSUGOI-neで植えたから病気が「出た」という。
知らない人にSUGOI-neを普及するのは大変なことである。
ランは・・・・簡単な植物ではない。
植物進化の法則を勉強しないと作れない。
この葉温度が、日中でも高くならなくなった時期が、エビネにとっての秋。
日中の最高気温28℃、朝の最低気温15℃。
この温度較差13℃。
夏が過ぎてこの温度になると、葉の温度が日中高くならなくなる。
この時期から夕方の葉の温度を下げる為の潅水は止めて、朝の潅水に切り替える。
この場合も潅水は午前7時までに終えること!!
エビネの自生地の山。
山霧はエビネの葉にも「白露」の露が結ぶ。
この季節になると、日本原産の野草は・・・やがて来る冬の準備をはじめる。
収穫の秋である。
エビネの自生地に於いて「白露」の季節から「霜」の降りるまでの期間は、
朝露、夜霧の水滴がエビネの葉を濡らす。
この期間、エビネは根よりも葉からこの水を吸収する。
この劇的な吸水作用の変化がエビネの秋である。
ヒマラヤ系のラン・・・シンビ、デンドロ、セロジネ、カランテ・・・・
標高700から1500mのエリアに自生するランの共通点である。
カランテもヒマラヤに起源するラン。
このDNAを日本に自生するランも捨ててはいない!!
ヒマラヤの10月はもう乾期。雨は降らない。
だから・・・・葉から水を吸収する。バルブは肥る!!
何時までも鉢に水をやると・・・・バルブは肥らない!!
根腐れが起こる!!
この時期は根に{ペクチン」が出た状態にしておき、数日に一度充分潅水する。
秋まで健全な葉は、健全な根を持つ。
白露の季節から霜の降りるまでの期間は、最も光合成を行なう時期。
このためには、夏葉をいためないかである。
夜露が降りる。光合成の為の水は、この夜露、朝露だ。
エビネは来年のために・・・・夜の呼吸作用の消耗は少ないので・・・・
光合成で作った養分は・・・来年用に蓄えられる。
半年働いて・・・半年寝て暮す。
3 ペクチン。
ラン作りは「根つくり」と「葉つくり」。
花つくりではない!!
宇井清太の秘伝は・・・・・「葉の温度」と「ペクチン」。
惜しみなくヒントを公開した。
ペクチンの知識はここ
4 材木腐朽菌。
エビネの葉は右の写真のように夏に前年度の葉は、その役目を終え、
無惨な姿になる。
自生地では材木腐朽菌が速やかにこの葉を処理してくれる。
この葉の栄養分が・・・・蘭菌を養い新葉の養分となって命をつなぐ。
自生地では誰も肥料など与えない。
山から掘ってきたとたんに、このサイクルがなくなる。
鉢植えにした時から、この自生地のサイクルがなくなる。
この枯れた葉が「病気」の元になるという。
それは・・・ホントニ本当なのか?
鉢に「ラン菌」になる材木腐朽菌がいないからではないのか。
軽石にはエビネは自生していない。
材木腐朽菌がいないからである。
自生地では・・・・杉の枯れ葉も材木腐朽菌が土壌に変えている。
排水、保水・・・・だけでランは満足していない。
SUGOI-neならエビネは満足する!!
材木腐朽菌はここ
ランのウイルス問題
現在のエビネのウイルス問題を、外の世界から見てみると、
丁度、昭和30年代の洋蘭界と似ている。
ランのウイルスの伝染経路が解明され、
ウイルスの潜伏期間が解明されたのは、
昭和30年代の終り頃である。
それまでは、伝染経路、潜伏期間が解からなかったから、
株分けしたとき、丁寧にも水洗いした。
同じ水で・・・・。
ウイルスを接種したようなものである。
刃物、鉢、アカダニ・・・・
第三燐酸ソーダー・・・・・。
当時のCymbidiumの分け株は・・・・殆どウイルス。
そこで、メリクロンの登場。
この技術の開発で、Cymbidiumは
ウイルス株の処分が可能になり、
戦前からの株は殆ど廃棄処分。
古典的品種は絶滅した!!
C型肝炎が・・・接種されたのは・・・・
鳥インフルエンザで・・・・鳥が廃棄処分されているが・・・
ランの株も・・・同じ処分である。
Cymbidiumは、どうにか、メリクロンを利用して再生した。
しかし、エビネ界のように、
山どり株重視で、メリクロン排他主義では、
ウイルスの問題は解決出来ないだろう。
ここまで蔓延すれば・・・・。
なぜ、ここまで蔓延したか?
この問題を根本から検証する必要があろう。
1 コンポスト問題。
2 葉ダニの問題。
3 肥料の問題。
4 防除対策の問題。
5 山堀株重視の問題。
6 メリクロン技術開発の問題。
7 SUGOI-neの材木腐朽菌とウイルスの問題。
1 コンポストの問題。
エビネ栽培の最大の問題はコンポストだった!!
最適なコンポストの開発がない時代にブームが起こり、
株が衰弱し耐病性が無くなった。
洋蘭は・・・どうにか水ゴケで栽培できたから・・・どうにか。
SUGOI-neの開発で、この問題は一挙に解決した。
2 葉ダニの問題。
これは紫外線の問題である。
自生地では葉ダニの発生はない。
ダニは移動する!!
葉ダニは晩夏の季節に大繁殖する。
冬のキビシイ越冬で何匹でも生き残るためである。
そうやって何億年も生き延びてきた。
俳句の季語に「晩夏光」という光がある!!
旧の盆過ぎの8月下旬の光。
白っぽい・・・まぶしい光。
最も「紫外線」が含んだ光。
この光で葉ダニが出るような管理では、
エビネは衰弱。お終い!!
葉の幅の広いエビネの葉では、消毒しても殺すことは出来ない。
最初から、葉ダニの発生など、エビネの進化で「想定外」だから、
薄く、広い葉を作った。
葉ダニの勉強は・・・ここ
葉ダニが出る栽培条件ではウイルスは防げない。
栽培条件を見直さないと、SUGOI-neだけでは解決出来ない!!
3 肥料の問題。
自生地では誰も肥料をやらない。
現在のコンポストでは、肥料は絶対必要。
ブームが起これば、株を増やさなければ・・・・商売にならない!!
それで・・・多肥栽培になった!!
日本の農業と同じ。
肥料を沢山やって・・・・沢山消毒して・・・・多くの収穫を狙う。
これを山の「草」にしてしまった!!
「糖尿病」「成人病」のランつくり。
SUGOI-neは、エビネなら殆ど「無肥料」栽培出来る。
この問題を一挙に解決。
4 防除対策。
現在はウイルスの解明、対策法は出来ているので、
大丈夫か・・・・?
5 山堀株重視の問題。
こんな思想?・・・は、山にもはや株は無いのだから・・・消滅だろ。
持っている株はウイルス汚染。
エイズウイルス蔓延の国で、エイズ患者にコンドーム着用を勧めたところ、
そんなものはつけない・・・・!!
全部エイズだもの・・・。
こういう記事が新聞に載っていた!!
過去の名品が、全部ウイルスなら、それが当たり前。
無い方が・・・・おかしい!!
それは、花を観賞するランなら絶対無い。
カラーブレーキングを起して・・・観賞に耐えられない!!
神様はこのようになることをご存知で、対策をしていた。
ウイルスのある株でも・・・・種子にはウイルスが無いようにしていた!!
だから・・・・種子を蒔いて・・・・一から始めればよい。
既に・・・これは行なわれているが・・・・
山堀株重視が・・・・未だに残っている?
6 メリクロンの問題。
過去の山掘り株の名品保存には、絶対必要だろう。
既に開発成功しているのか?
切花で販売できないランは、産業にはなれない。
これは、キビシイ掟としてラン業界に横たわる!!
ビジネス、サイドビジネスとしてのランを考えた場合、
切花なら需要と供給の切花市場で・・・換金、販売できる!!
この、切花できないエビネは、この点から見れば致命的なランである。
だから、宇井清太は切花出来ないランには手を出さない。
ビジネスのエリアが範囲が・・・非常に狭く限られているからである。
一部のマニアの自己満足を満たすに過ぎない。
これは洋蘭界でも同じ。
原種は育種の「素材」なのであるが・・・・
原種そのものを販売するというのは・・・・植物園に標本納入する場合は、
大変貴重な仕事であるが・・・それ以外は、殉死で成立つ商売である。
クワガタは毎年死ぬから・・・・商売が成立する。
切花はラン株が「優良会社の株」と同じで資産株。
切花は「株の配当」。
ラン作りの「王道」は切花栽培である。
ランの世界には「5大属」なる言葉がある。
英国の先達は、このことを見抜いていた。
切花にならないランは、資本主義の下で産業にはなれないという事を。
趣味のランと言えども「需要」と「供給」に支配されるという事を。
原種ブームも、この掟の下にある。
趣味家が増えなければ・・・・売れなくなる!!
持っていれば・・・カネにならないのに毎日管理しなければならない!!
メリクロンは・・・ライブドアの手法と同じ「株の分割」
ライブドアは1株を100株に分割したが、
ランのメリクロンは、一年で1株を30000株に分割した!!
ここなんだ・・・問題は!!
切花出来ないランは、モロに価格が暴落する!!
理論どおりなら1/30000の価格になる!!
メリクロンの設備にはカネがかかる。
毎年一定の苗が売れなければ・・・・経営はできない!!
鉢物を考える。
大量生産、大量消費。
枯れてもらわないと、このシステムは崩壊するが、
バブル時代に、もてはやされた思想である。
それが、見事に崩壊した。
量産されたランの鉢物は、市場で価格低迷にあえぐ。
今の日本は、多品種少量生産の時代。
だから、メリクロン出来ないランが・・・・見直された。
セミプロ、マニアはこの価格低落には耐えられナイ。
所詮、趣味といえども、去年20万円で買った株が、
2、3年後には3000円では魅力を感じなくなる。
それで・・・原種ブーム。
所詮、人間の心理などというものは・・・カネで縛られる。
チン品漁りが始まる。
プライドと自己満足と優越感のランつくり。
大きなラン展は・・・それを増長させる。
メリクロンはダメ・・・・スタンディング オーベーションから
逆転のダメダメコールになる。
世の中には右も左もある。
それに巻き込まれるランこそ・・・・大きな迷惑である。
絶滅まで追い込まれる!!
メリクロンは所詮・・・増殖の一つの技術なのか?
絶滅する名品の救世主なのか?
7 SUGOI-neの材木腐朽菌とウイルス
これまで、世界中で誰も「蘭菌とウイルス」の関係を研究した者はいない。
SUGOI-neの材木腐朽菌が「蘭菌」になった事実。
蘭菌と共生している自生地ではウイルスの問題はなかった!!
この原点からみれば、SUGOI-neとウイルスの研究は、
やってみる価値はある!!
風、通気とエビネ
風と通気は似ているが異なる。
エビネの葉の形状を見れば、想像つくことは「風」の強いところには自生できないということである。
葉にまともに風が当たったら、エビネのあの幅広い葉はひとたまりもない。
照葉樹林が・・・・防いでいるのだ・・・・風を!!
自生地というのは、ランにとって誠に都合良いところ。
こういうのを「自立」というのか?
何回も「自立」と書いてきたが・・・・。
己に都合のよい場所で発芽し・・・・大きくなったに過ぎないのかも。
でも、人間というのは、
なぜ、花をすきなのか?
たかが・・・・植物の「性器」でないか!!
でも・・・・イイ!!
宇井清太の45年は・・・この自問自答の日々の中に過ぎた。
以上いろいろ書いてきたが、これは「御蔵島」の環境条件だった!!
ヒマラヤのダージリンも同じ!!
黒潮の中の孤島。
山の中腹で「霧」になる。
そして大量の雨。
絶海の孤島に、ヒマラヤ、ダージリンとそっくりの環境があった!!
ヒマラヤニオイエビネ。
偏西風で種子が御蔵島まで飛んできた・・・・そして独自に進化?
Cymbidium栽培から見ると、エビネ栽培は簡単、無造作にできる。
モンスーン気候下で進化した植物に共通した環境である。
共通した技術で作れる!!
この環境下にはラン菌になる「材木腐朽菌」が主役の世界が広がる。
この地下の世界を栽培に反映しなかった。
だから・・・・短期間に絶滅!!
何千年という年月で作られた御蔵島のエビネの群落が、
わずか10年余で全滅。
島にも残っていないが・・・・
持ち出された株が・・・・どれほど生き残っている?
エビネは洋蘭のように暖房が要らない!!
そこが・・・乱獲に拍車をかけた。
誰でも作れる?
ランは簡単な植物ではないのに・・・・・
ランのプロというのはなんだ?
栽培のプロもいれば、
商売のプロいる。
本書きのプロもいれば、
自生地視察のプロいる・・・・・。
組織作りのぷろから、イベントのプロまでいる。
蘭展の賞狩りのプロもいる。
ランというのは懐の広い植物だから・・・・皆を受け入れる。
全部、現代の日本の中で・・・・進化の選択肢。
昭和のエビネブーム。
仕掛け人には・・・・深い知識、豊富な経験、確かな技術が要求されるが、
それがなかった?
チョウラン、エビネブームをよその世界から宇井清太は見てきたが、
Cymbidiumであれほど壊滅的になった歴史が、全然生かされていなかった!!
別な視点からウイルスを考えたほうがよいのではないか?
現在のウイルス対策では・・・・本当に栽培現場でできるのか?
値段が安くなればコストは掛けられない。
「研究家」ならイイかもしれないが・・・・・
SUGOI-neは以上のように、ランの縁の下の力持ち・・・・である!!
ラン栽培の根本から・・・・改革するコンポストである!!
ランが喜ぶコンポスト。
人間が喜ぶのは・・・・その後である。
蘭つくりは「いいとこ取り」では成功しない!!
植物作りは・・・・「視察」する。
そして、良いところを「マネ」する。
蘭作りは・・・殆どこれでは成功しない。
春夏秋冬、そして、少なくとも3年後に視点を置いて「栽培法」を構築しないとダメである。
蘭は、一回悪いことをすると3年たたる!!
直すのに3年かかる!!
エビネのように、短期間の光合成で生きるものは、ダメージが大である。
そこで・・・・会を作って・・・研究会、視察となる。
一部分を真似る「いいとこ取り」を行ないたくなる!!
ここで書いた・・・夕方の潅水も・・・
紫外線をカットした上でやれば、SUGOI-neで植えれば・・・・大成功になるが、
紫外線をカットもしない、直光でガンガンの栽培で・・・・夕方潅水したから成功ということにはならない。
軽石、鹿沼・・・・では、こんな毎日の潅水は出来ない!!
葉が元気でピンと立ってもいないで、地表にヘナヘナ横たわっている葉では、どうにもならない。
春の芽出しのところから・・・・自然の法則にのっとって管理する。
これを3年続けたら・・・・蘭は・・・応えてくれる。
乱獲、ウイルス・・・・絶滅。
今でも、ネットオークションには「山どり」の野生らんが出されている。
そのコンポストは・・・江戸時代から変わることはない。
大変な固定観念と様式美?
その芸が・・・・山に採るランがなくなったとき、洋蘭の世界と同じように、
人間が交配して・・・・無菌播種しなければならなくなる。
当然、科学しなければならなくなる。
そこで、問題になるのが「年齢」であろう。
東洋ラン界、野性らん界の平均年齢は・・・・?
次の世代に「名品」は継承しなければならない!!
今の栽培法で継承できるか?
そこにSUGOI-neの意味がある。自生地再現の・・・・。
エビネでは・・・・ここまで名品が失われた今では・・・・少し遅いかも知れない。
けれど・・・・少なくとも・・・まだ間に合うかもしれない。
ラン栽培の名人、上手になるためには。
深い知識。
豊富な経験。
確かな技術。
この三つを身につけなければならないが、
ブームが起きると、この三つを持たない者が、安易に「原種」を作る。
この場合、殆ど「枯れる」ことになる。
日本中何処にも見られる光景である。
蘭界の歴史をたどれば「原種」の園芸は19世紀で終っている。
ワシントン条約・・・・絶滅危惧種という流れになれば・・・・
前記の三つを身につけていない者までが、珍品に走る。
極論すれば・・・原種のコレクションは、
国内数箇所の植物園で足りることかも知れない。
前記の三つを身につけた者が、次の世代に残す。
それ以外は・・・・栽培者が死亡すれば即「殉死」の運命をたどる。
「拉致」された原種達の運命である。
「山ぼり株」が値打ちがある?
そんなこと言っていられる状況ではない。
科学的に何の意味もない。
なぜなら「蘭」は有性植物。
「交配」はセックス。
虫がやるか、人間が行うかの違い。
ならば・・・人間が交配するとき「虫」になる気持ちで行なえばよいこと。
今は・・・・そういう時代になっているのかも知れない。
ところが山堀株の絶対崇拝者がいる。
「純粋な原理主義者」。
それはそれで・・・人それぞれだからいいが・・・・育種家の宇井清太から見れば・・・・こうなる!!
その人も、毎日食べているご飯、果物、野菜・・・皆「園芸品種」。
人間が改良したものだ!!
それで生きているのに・・・・その恩恵も知らず。
植物の有性生殖の育種というのは交配するところまでは人間がやれる。
その先は・・・神の領域。
受粉したから種子ができるとは限らない。
Cymでは1/10の確率。ほとんど流産。
それから山堀崇拝者が、それほどまで自然にこだわるのに、
なぜコンポストは・・・自生地と異なるコンポストで植える?
宇井清太は不思議でならない!!
そこまでこだわるなら「ラン菌」もこだわらなければならない!!
自生地でエビネのプロトコーム見たことある?
ランキンのいないコンポストで植えて咲いた花は・・・・厳密に言えば・・・・
絶対に自生地そのままの「花の美しさ」ではない。
鉢に植えたとたんに・・・・似て否なる美である。
食べ物が異なるのだから・・・・花の質が異なるということ!!
だから宇井清太はSUGOI-neを開発した。
中途半端な山堀崇拝はお止めになったら・・・・・・?
真っ先にSUGOI-neで植えること!!
SUGOI-neは・・・・深い知識、豊富な経験、確かな技術の人が使ったとき、
最高のコンポストになる!!
当たり前のことであるが・・・・・・
パソコンが出ても・・・・使えない人は何ともならないことである。
恐らくSUGOI-neは、
「洋蘭の世界」「東洋蘭の世界」「エビネの世界」・・・・・という狭義の世界でなく、
「蘭科植物」の全てを・・・・コンポストの「根本」から・・・・
追究、再発見、再構築するものになる。
つまり例えば・・・・「エビネ界」といっても、蘭科埴物のたった一つの分野に過ぎない。
蘭全体の深い知識が無ければ・・・・コップの中で・・・・
アレコレ言っているに過ぎないということになる。
「木を見て山を見ない」・・・・ということになる。
権威者と言われる人に・・・・そういう人がいる。
何処の世界でも同じかもしれないが・・・・・。
なぜこんなこと書くかというと、
SUGOI-neは、初めての人が素晴らしい作りが出来るのに、
経験ある人が上手く作れないという事態が出てくるということである。
一口に言えば「中途半端」な経験は、かえって経験が邪魔をするということ。
「生兵法はケガのもと」である。
SUGOI-neは・・・これまでのような「栽培指南」では広く普及しなかったという現実の問題を
「誰でも、どんな蘭も、簡単に・・・・スゴイネ」を目標に開発したもの。
つまり、水ゴケ、軽石では・・・・・ランが広く普及できないという現実のこと。
これまでの栽培法では・・・・近い将来「エビネの名品」は絶滅するということ。
クマガイソウもアツモリも・・・・カンラン、シュンランも・・・・・。
だから・・・・SUGOI-neの栽培法を今、確立しなければ・・・・ということ。
つまり中途半端な水ゴケ、軽石栽培の経験は通用しないコンポストである。
これまでの経験をご破算してから・・・・一から出直すことである。
それが一番の近道!!
SUGOI-neはラン界の30年、50年先を見越して開発した。
目先でのアレコレのことではない。
宇井清太が死んでからも・・・・・。
だからSUGOI-neは「著作権」の問題。
「著作権」は宇井清太が死んでから50年有効である!!
恐らく多分、数年後には、日本の蘭界は・・・・
洋蘭、東洋蘭、野性蘭の標準コンポストは・・・・SUGOI-neになる。
蘭を取りまく問題を殆ど完璧に解決したものであるが、
一番問題は・・・・ラン人の・・・・固定観念と・・・つまらないプライドである。
ラン作りは毎年一年生。
の気持ちでSUGOI-neを使えば・・・・最高に面白いらん作りが出来る。
NEXT
はじめに
日本列島は南北に細長い。
ラン科植物は南から北上したランと、北から南下したランが、
この南北に細長い・・・・各地域にそれぞれ自生している。
共通しているのは、日本原産のランも他の国に自生しているランと同じように、
「ラン菌」と共生して生息しているということである。
野性らん愛好家。
愛好家は、自然に自生しているランを観賞、愛好しているわけではない。
自生地から採取?してくる。
ランから見れば「拉致」である!!
野性らんとSUGOI-neを考える時、栽培法、潅水法を論ずるとき、
ランは、自ら好んで愛好家の鉢に植えられているのではない・・・・という
この視点から書くと簡単である。
どんな野性らんも、自生地では誰も手を貸さなくても生き続けて来た!!
野性らんは・・・「自立」しているのである。
その自立しているランを、掘って「拉致」し、
自生地の環境とは全く異なるところで、しかも、ランから考えると・・・
見たこともない「軽石」「鹿沼土」などで「鉢」に押し込められる。
「ラン菌」などいない。
全く・・・・全てが・・・・驚くことばかり。
あげくに・・・・飲んだこともないような濃い肥料。
下痢も、糖尿病も・・・・うつ病も・・・・風邪も・・・・罹るのは当然。
下痢は変えて言えば「根腐れ」。
風邪は万病の元。
ウイルスだ。
それで貴重な株は・・・・絶滅。
結局、人間の身勝手な親切?
ホントニ、ランを愛しているのか・・・・愛の方向が違うのか。
ラン栽培の技術以前の問題かもしれない。
さて、SUGOI-neでの野生ランの栽培であるが、
SUGOI-ne開発者の宇井清太は「洋蘭界」で生きてきた。
シンビジュームのみを追って45年。
5000坪で「育種」してきた。現在も20万鉢栽培している。
SUGOI-neの開発は、せっかく創った8000の新花の保存の問題だった。
新花を創っても、毎年多くの品種を枯らしてきた。
ラン栽培したもの全員が悩んできたことである。
どんなに頑張って、努力しても・・・・元気がなくなり、やがて枯れる悩み。
ランは「作物」でない!!
だから・・・自生地の環境を作ってあげなければならない!!
これはラン栽培のイロハである。
では、ホントニ・・・・自生地の環境をランに作ってあげたかというと・・・・
否である!!
ラン栽培の「根本」の「コンポスト」が最たるもの!!
ランから見れば・・・どうしようもないもので植えてきた。
「パンダ」に竹でなく・・・魚を与えているようなものである。
パンダがなぜ竹で生きられるか?
生息地が地域限定のパンダの進化と、地域限定の多くの野性らんの進化と、
そこには共通したものがある。
パンダの胃袋に生息している「特殊な細菌」。
野生ランの生息している場所に棲む「材木腐朽菌」。
ラン栽培で最高の成績を上げるには
1 種、品種の遺伝的性質。
2 栽培環境。
3 栽培管理者の能力。
この三つの要素が良くかみ合うことが絶対の条件である。
当然SUGOI-neは2の栽培環境の一つである。
光、湿度、温度、通気、肥料・・・などは・・・今はどうにでもなる時代である。
設備の器機は至れりつくせり・・・である。
ランの栽培技術とは何か?
「ランの自生地を再現する技術である」。
ランは人間が作った「作物」でないから・・・自生地を再現してやらないと生きて行けない。
そこで・・・・
2の環境整備資材、器機、そしてSUGOI-neを・・・・どう使いこなすかである。
このとき3の栽培管理者の能力の問題が出てくる。
本を読んでも、講習会を聞いても・・・・
一を知って十を知る人もいれば、十を聞いても見ても一しか理解できない人いる。
ランを愛する気持ちがあっても・・・一方的ということもある。
その時、大きく影響するのが「拉致」という概念があるか、ないか・・である。
その意味で、冒頭に「拉致」の言葉を使った!!
潅水するとき・・・・自生地の山並みを脳裏に浮かべてやっているか?
そういうことである。
潅水一つの行為に含む・・・・ランという植物への想念の問題である。
ランは小手先の「栽培技術」ではどうにもならない植物である。
これは45年、5000坪、20万株を作って、つくづく思うことである。
ランは・・・決して「古里」を忘れていない・・・ということである。
ならば、ランと共に「望郷」の思いを共有することである。
SUGOI-neの開発理念は、ランと「望郷」の想いを共有することが最大の特徴である!!
この開発理念を理解しないまま、これまでと同じように、
ただの「資材」として、安易に使った場合は、良い成績は出ないということである。
このことは、SUGOI-neを他人から「分けてもらった人」は・・・・
簡単には良い成績が出ない場合が出てくる。
SUGOI-neの代理店に「資材店」を削除している理由である。
SUGOI-neは「資材」の範疇に属するものではないからである。
ランというものの根本に迫る・・・一つの革命を内包しているからである。
野性らんは1の種、品種の遺伝的性質に極めて大きな差異と特徴がある。
冒頭にも記したように日本列島は南北に細長い。
ということは、桜であれば開花期が約3ケ月の温度差がある
まして寒地性の野生らんであれば、標高2000mの高山にもハクサンチドリは自生する。
レイブンアツモリ・・・。
沖縄には・・・・亜熱帯の野性らん・・・・ナゴラン。
着生のフウラン、セッコク。
・・・・・腐生で葉まで無い・・・・マヤラン、ツチアケビまである
これを「拉致」して庭先で栽培するわけだから・・・・簡単ではない。
パンダの飼育係の苦労がしのばれる。
トキの飼育係がしのばれる。
栽培管理者に能力が無ければ・・・・即「枯死」である。
そこで、栽培講習会が必要になる。
「栽培」の本が必要になる。
その内容を理解するとき、ランの立場に立って聞いたり、見たりするかの問題。
ホームセンターから買って来た・・・・では何ともならないということである。
それでは、自生地の山並みが見えてないレベルになることが大である。
それで、中国、ベトナム国境のパフィオの原種が瞬く間に絶滅。
ホームセンターで軽石、鹿沼で植えた膨大な数が販売されたが・・・
エビネでも似たようなこと・・・・・。
洋蘭でも似たようなこと・・・。
日本原産の野性らんが・・・ここまで数が少なくなれば、当然このままで良いとは、
業界の人も思ってはいない。
何処に問題があったのか?
山野にそのまま置けば、問題は起こらなかったわけである
この問題をとことん煮詰めると「コンポスト」に突き当たる!!
高知県原産の蘭を、高知県で栽培すれば、
相当のところまで環境は似ている。都市の中でない限り・・・。
野性らん界の栽培環境作りが、洋蘭業界の・・・・・・
例えばコチョウラン栽培に匹敵するほどの環境整備にコストを掛けているのだろうか?
一口に言えば環境作りは「カネ」で何とか出来ることである。
それでも掘ってくると・・・栽培が難しくなる。
なぜか?
鉢に植えるからである。
ラン菌のことを考えないからである
自生地におけるラン菌による炭素循環がないからである。
人間ではこの炭素循環は出来ない!
炭素循環を行えるのは材木腐朽菌であるラン菌のみである。
腐生ランは・・・この炭素循環の糖で生きている・・・・葉がなくとも!!
エビネにも・・・この腐生ランのDNAがある。
更に・・・・エビネ業界は・・・・
環境作りに「カネ」を掛けないからである。
洋蘭のようにブラジルのランを日本で作るのと、
日本の野性らんを日本で作るのは意味が異なる。
でも難しいのは、環境作りと前記のコンポスト問題に尽きる。
ランは簡単な植物ではない。
自生地をそっくり作ることは出来ない。
でも、ランは何も言わない
与えられた条件の中で必死に生きようとしている。
与える条件は・・・・人それぞれである。
管理能力が人それぞれだから・・・・。
さて野性らんとSUGOI-ne.
SUGOI-neは野性らん界から見ると、相当理解に苦しむコンポストかもしれない。
なぜなら、永年、自然界と異なったコンポストで作ってきたから。
SUGOI-neは世界最先端のコンポスト。
革命的なコンポストである。
そう簡単に解かってもらえるレベルのものではないが・・・・
深いことは知らなくても・・・・コンポストというのは、
要するにランが素晴らしい生育をすればよいことである!!
それではSGOI-neで何が一番問題になるのか?
冬期の潅水である!!
春から秋までは、野生ランは外で栽培したときは、大して問題はない。
鉢植えの場合は雨が降らないとき・・・時々潅水すれば良いことである。
問題は冬。
日本の冬は各地域によって全く異なる!!
表日本と裏日本。
雪の積もるところと、積もらないところ。
ものすごく凍るところと・・・・霜程度のところ。
当然、温度も、土壌の湿度も大きな差がある。
SUGOI-neは自生地の埴生を再現したコンポスト。
これで野性らんを栽培するには、前記したように冬期の問題が大きい。
自生地の冬、野性らんは・・・どうやって生きているのか・・・。
雪が積もる。
夜霧がある。
夜露がある。
雨がどれ位降る。何日置きに降る。
SUGOI-neの潅水の問題は、自生地の以上の水分、湿度を観察すること。
その上にたって、鉢植えの潅水を考える。
鉢の種類。
鉢の置いてある場所。
屋外。
蘭舎。・・・・加温か常温か。最低温度。最高温度
温室、蘭舎で問題になるのが夜露、夜霧!!
自生地では雨が降らなくとも、雪ノ下、夜露、夜霧の水分で冬を越す。
決定版 宇井清太の SUGOI-neによる
エビネ栽培栽培法
konnposuto 89